全国約15,000チ-ムから地区大会・都道府県大会と厳しい予選を勝ち抜いた強豪チ-ムが出場する全国軟式野球大会。

毎年8月に茨城県・水戸市で開催されており、 「小学生の甲子園」と呼ばれる夢の大会となっています。
第1回大会は昭和56年。平成9年第17回大会より高円宮杯が下賜されました。

日本マクドナルド(株)の協賛を受け、選手は右袖に赤いマクドナルドのワッペンをつけて、晴れやかに入場行進します。
優勝したチ-ムは12月にグアムで行われる「マクドナルドフレンドシップベ-スボ-ル」に招待されます。

羽ノ浦パピヨンは近年3回徳島県大会を勝ち抜き、全国大会の切符を手にしました。

他県では複数の小学校混成チームが増え、応援合戦もヒートアップしていて驚きますが、単一の小学校生徒で毎年地道に力をつけ、予選に挑んでいます。

これからも常に目標は高く、水戸へのリベンジは続きます。

全国大会に出場したチームの偉業は、 それがどんなに価値があっても時間の経過とともに忘れ去られます。 

激戦の徳島県大会を制覇し、全国に駒を進めた彼らの功績を風化させてはなりません。 
何らかの形で後世に伝えなければいけないと思います。 
本来ならば、グランドの片隅にでもその功績を残し、いつまでも讃え伝えるべきものと考えます。

羽ノ浦パピヨンの伝統は、その時々の小さな子供らの、全国に賭ける熱い思いの積み重ねであると信じます。

1997年に初めて出場したときには未知の世界を体験しました。
大会規模、応援の華やかさ、各チームの全国大会に対する思い入れなどに大変驚かされたものです。

2001年の全国大会では、チーム力や技術力ではまったく引けを取っていなかったものの、試合展開の中で運のなさに消化不良を感じた大会でもありました。

また2003年に出場した全国大会では選抜チームの前に惜敗し、単独チームでの参加に限界を感じさせられたものでした!

3度の全国大会出場によって、水戸への熱い思いとともに、単独チームで勝ち切ることの難しさをあらためて思い知らされました。

子供らの頑張りに応えてやれなかった悔しさは今も忘れることはありません。
素晴らしいスタッフの援護が続く限り、次のチャンスを信じてグランドに立ち続けたいと思っています。

2004年12月23日  監督  広瀬 直樹